そのあとは出欠をとり、授業に入る。 一時間目は国語だった。 鏡花は国語は比較的得意で、特に物語を読んだりそれについて考えるのが好きだった。 でも、鏡花は心の中で答えるだけで、手を挙げて意見を余り言わなかった。 当てられれば答えるが、基本的にはじっと授業を聞いているだけだった。