本を読み進めていると、チャイムが鳴る。


鏡花はそのチャイムの音で我に返り、本を机の中にしまう。


それとほぼ同時に、扉が開き、担任の古宮 千佐(ふるみや ちさ)先生が入ってきた。


「皆さん、おはようございます」


「「おはようございます」」


千佐先生の挨拶にみんなが応える。


千佐先生は三十代程の女性で、ショートヘアに眼鏡か似合っていた。


先生が今日の朝あった話し等をして、教室が和やかな雰囲気に包まれる。