「おはよう、おばあちゃん、おじいちゃん」 「おはよう、鏡花」 「おはよう鏡花。よく眠れたか?」 「うん」 鏡花は返事をして、朝ごはんを祖母から受け取った。 「いただきます」 しっかりと手を合わせ、食べ始める。 鏡花は朝は余り食べないので、味噌汁と魚に卵焼き、ご飯の軽食メニューだった。 祖父母と他愛のない話をしながら朝食を終えた鏡花は、二階からランドセルを取ってきて玄関に向かう。