「桜花様、昼間に来ていた童は誰です?」


白蛇がそう喋った。


その声は頭に直接、響くようだった。


「あの童め、ワシをつまみ上げよったぞ」


今度は白蛇に乗っていた小鬼が少ししゃがれた声でそう言った。


しかし、桜花はそれを聞いても全く動じず、クスリと笑った。