「何処から入って来たの?


此処は私のベッドだから退いてね」


鏡花が摘まんだのは、人差し指サイズの鬼のようなモノだった。


小鬼は摘ままれてジタバタと足掻いている。


それを床に下ろしてやると、走って逃げていき、そしてパッと消えた。


それを見ても鏡花は驚かず、ベッドに寝転がった。


仰向けになり天井を見ると、白い蛇が這っていたがさっきの小鬼のように屋根の方にスウッと消えていった。