「また明日も会いに行くの!」 「そうかい、そうかい。でも余り遅くなったら駄目だよ。」 「はい!」 「それじゃあ、お母さんに会ってから、手を洗って夕飯の支度を手伝っておくれ」 「わかった」 鏡花は靴を揃えて脱ぐと廊下を右に進んで、突き当たりの襖をひいた。