「は~い」


鏡花はしぶしぶ返事をした。


「いい子」


すると、桜花は鏡花の頭を撫でてくれた。
それで少し鏡花の機嫌は取り戻せた。


「明日も来ていい?」


鏡花は撫でられながら、小さくたずねた。


「いいよ。いつでもおいで。」


「本当!?」


「うん、いいよ」


桜花は微笑んでそう答えた。


鏡花の表情はそれだけでパッと明るくなり、先程までしょんぼりしていたのが嘘のようだ。