「綺麗………!」


私の周りには向日葵が一面に咲いている。


まだ、あまり背の高くない私は

向日葵に囲まれて、


すっぽりと隠れてしまう。




「うわぁぁぁぁーーーーーーっ‼︎」




大声を出しながら、

笑顔で、

向日葵畑を走る。



向日葵の匂いが、私の中へと流れる。



甘く、爽やかな香りが、



風によって運ばれてくる。





この香りが、

私はどうしようもなく好きだ。




ーーーびゅうっ〜‼︎

突然、強い風が吹く。






「あっ………、、」



私のかぶっていた白い帽子が飛んで行く。