白い女の子は、
それから何分か走り回っていた。
疲れたのか、5分経ったくらいで向日葵の海のないところに出た。
そこは少し、崖のようになっていて危なかった。
けれど、
眺めは良くて、町中が見渡せた。
田畑が広がるど田舎の町。
便利は悪いけど、空気の澄んでいる町。
セブンイレブンが無くても、駄菓子屋がある町。
ハイテクの機械がなくても、
昔の面影が、まだ残っている町。
この町は嘘をつかない。
だから、きっと、
この町で君と逢ったと言うコトは、
俺の気持ちに嘘はないと言うコトだ。
あぁ。
今、どうしようもなく、君が気になる。
白い向日葵の女の子に。