母「それは…いえば…治らないと
いうことですよね?」


父「娘は…死……ぬのですか?」

先生「……」

美吹「そんなんありぇねぇよ!
何言ってんだよこのくそじじぃ
父さんも母さんもねぇちゃんもこんなやつの嘘を何聞いてんだよ!」

父「美吹!」

母「……ウウッ…」

お母さん、…

いつも家族のためなら…

どんなことがあっても泣かないと言っていたお母さん、。

すごい目が赤い。
目から涙が…でてる。

お父さんも。。

目が赤い。手が肩が体が
震えているのがわかるよ…


美吹は受け止めたくないんだよね?

そうだよね?

私だって…

なお…なおっ……


鳴海「いや……いや直っ。いやだウウッ」

先生「ご息女様に言うか言わないかはお任せします。治療法かない限り私たちには進行を遅らせることしかできません……かといってその治療を行ったところで今の医学では…どうにもなりません・・」

看護師「言ってもらったら本人も治療がしやすくなります。化学療法や放射線など様々あります。」


母「まだ……まだ楽しませてやってください。娘は…娘はまだ高校一年生なんです。始まったばかりなんです。」

先生「はい」

母「一番っ。楽しい時なんです。娘の幸せを壊したくありませんっ。娘の病気が今も進行していってるのはわかっています。でも…母親として・・娘を少しでも楽しませてやって欲しいんです。お願いします」


お母さん……

先生「わかりました。私たち医者も治療法を見つけれるように団結していきますのでどうぞお互いに頑張りましょう!」


父「は…い。」

看護師「さ、涙を拭いてください?外にご息女様がお見えですよ?そんなお顔されて出てこられたらびっくりしちゃいますよ?」

父「は"い"…」

看護師「ご息女様には少し軽目の症状だと言っておきます。心の準備ができてから本当のことを話しても遅くはないですね?」

母「ありがとうございます。」

ガラガラッ