―運命の日・12月24日―
クリスマス・イブ。
恋人達が戯れる夜に私は告白されるかもしれない。
頭をブンブン横に振る。
正気に戻らないと…。
しかし陽平の奴、あの時の約束覚えていたのかな?いや、陽平がそんなに気を遣えるのか?答えは否、ありえない。
「だとしたらどういう意味のメールだろうか…?」
「…………」
「…分からない」
こんなので今日、大丈夫だろうか、私。
取り敢えず朝ご飯を食べて、歯磨きをして、舌も磨く。
「よし!」
エチケットは完璧だ。
その後は、洗顔で顔を洗い、寝ぼけていた頭を起こし、目を覚ます。
最後は伸びをして体も起こした。
部屋に行き、メイクをする。
あんまり派手すぎず、しかし薄くならないようにする。
鏡で何度もみて自分で頷く。
髪型も少しだけ円形アイロンで巻いていく。先の方がカールになって良い感じだ。
「うん、これは可愛い私」
自分で言って真っ赤になった。
だからこの発言は無し!うん。
「さてと…」
準備が終わった所で、6時まで何しようか…。
「ん?何だアレ?」
本棚の3段目にまだ未封の真っ新の少女マンガがあった。
路可奈子作:『説明ヒラリ⑨』
「まだ読んでなかったんだ、これ…」
私は封を開けて本を開き、読んだ。
*
主人公の千栄は18歳の女子高生。
恋多き女で今まで5回男と付き合った過去を持つ。しかし、そのたびに振られてきた。そんな彼女が学校からの帰り道にある老人からあるストップウォッチを渡される。
老人はその時に千栄にある一言をいった。
『何故自分が振られたか見ておいで…』
そして地震が起き、その時手に持ってたストップウォッチを弾みで押してしまう。
そして時が揺れた……。
訳の分からないまま時空を超えてしまい過去へやってきた千栄。
手に持ってるのはストップウォッチ。
しかし、ストップウォッチにはタイムリミットが掛かっていた。
≪後6時間30分です≫
千栄は老人の言葉を思い出す。
そして自分が何故彼等に振られたのかを彼等に何が起きたのか、そして自分は何を分かってなかったのかを、自分自身で捜しにいったのだった。
*
時間というのは人が何かに集中している時はやたら早く過ぎるというが本当にそうだと思った。
時刻はもう夕方5時30分。
ほとんど準備は出来ている。後はジャンバーを被って鞄をもってブーツを履くだけ。
玄関までいってドアに手を掛けようとした時、インターホンがなった。
「誰ですか?」
といって、ドアを開ける。
するとそこには、磯浪さんがいた。
恰好がまるでデートにでも出かけるみたいだが。
「どうしたの?いっちゃん」
「迎えにきたの、春ちゃんを」
「え?」
「ほら、早くいかないと陽平くんを待たしちゃうよ!」
磯浪さんは、私の手を握って急いで走り出した。私は何かに導かれるように訳の分からない内に連れて行かれた。
クリスマス・イブ。
恋人達が戯れる夜に私は告白されるかもしれない。
頭をブンブン横に振る。
正気に戻らないと…。
しかし陽平の奴、あの時の約束覚えていたのかな?いや、陽平がそんなに気を遣えるのか?答えは否、ありえない。
「だとしたらどういう意味のメールだろうか…?」
「…………」
「…分からない」
こんなので今日、大丈夫だろうか、私。
取り敢えず朝ご飯を食べて、歯磨きをして、舌も磨く。
「よし!」
エチケットは完璧だ。
その後は、洗顔で顔を洗い、寝ぼけていた頭を起こし、目を覚ます。
最後は伸びをして体も起こした。
部屋に行き、メイクをする。
あんまり派手すぎず、しかし薄くならないようにする。
鏡で何度もみて自分で頷く。
髪型も少しだけ円形アイロンで巻いていく。先の方がカールになって良い感じだ。
「うん、これは可愛い私」
自分で言って真っ赤になった。
だからこの発言は無し!うん。
「さてと…」
準備が終わった所で、6時まで何しようか…。
「ん?何だアレ?」
本棚の3段目にまだ未封の真っ新の少女マンガがあった。
路可奈子作:『説明ヒラリ⑨』
「まだ読んでなかったんだ、これ…」
私は封を開けて本を開き、読んだ。
*
主人公の千栄は18歳の女子高生。
恋多き女で今まで5回男と付き合った過去を持つ。しかし、そのたびに振られてきた。そんな彼女が学校からの帰り道にある老人からあるストップウォッチを渡される。
老人はその時に千栄にある一言をいった。
『何故自分が振られたか見ておいで…』
そして地震が起き、その時手に持ってたストップウォッチを弾みで押してしまう。
そして時が揺れた……。
訳の分からないまま時空を超えてしまい過去へやってきた千栄。
手に持ってるのはストップウォッチ。
しかし、ストップウォッチにはタイムリミットが掛かっていた。
≪後6時間30分です≫
千栄は老人の言葉を思い出す。
そして自分が何故彼等に振られたのかを彼等に何が起きたのか、そして自分は何を分かってなかったのかを、自分自身で捜しにいったのだった。
*
時間というのは人が何かに集中している時はやたら早く過ぎるというが本当にそうだと思った。
時刻はもう夕方5時30分。
ほとんど準備は出来ている。後はジャンバーを被って鞄をもってブーツを履くだけ。
玄関までいってドアに手を掛けようとした時、インターホンがなった。
「誰ですか?」
といって、ドアを開ける。
するとそこには、磯浪さんがいた。
恰好がまるでデートにでも出かけるみたいだが。
「どうしたの?いっちゃん」
「迎えにきたの、春ちゃんを」
「え?」
「ほら、早くいかないと陽平くんを待たしちゃうよ!」
磯浪さんは、私の手を握って急いで走り出した。私は何かに導かれるように訳の分からない内に連れて行かれた。