あたしと遥香がそんな話をしてると、後ろから男の子が話しかけてきた。


「はよッ!遥香!
なんか楽しそうだな~ 新しい友達?」

ん?誰だろ…
そこには、茶髪の長身イケメンが立っていた。千真くんと、同じぐらいかな…?


「あ、透!おはよ!
そそ、仲良くなったんだ~」


遥香は、あたしを見て言った。


「紹介するね!
あたしの幼なじみの、中谷 透( ナカタニ トオル)!」


「どーも!透です、よろしく(笑)」


「あ、あたしは 明石愛桜だよ。よろしく!」


「じゃあ、まーちゃんだ!」


「ま、まーちゃん??」


「おう!愛桜だから、まーちゃん!」


透くん、面白くて話しやすいけど、少し不思議くんかも??


「まぁ、ちょっと変なヤツだけど、仲良くしてやって(笑)」


「もちろんだよ。」



そんなかんじで、3人で盛り上がっていると、誰かが頭をぽんぽん、って叩いた。


「なんか楽しそうじゃん。俺も混ぜて!(笑)」


「か、千真くん!」


びっくりした~…心臓飛び出すかと思ったよ…


「あ、千真。これ、あたしの幼なじみの透!仲良くしてやってよ~」


「宮原、昨日ちょっと話したよな!」


「え、まじ?」


「あぁ、話した話した!
遥香の幼なじみだったんか~」


遥香と千真くん、
もうあんなに仲良くなってる。


…ズキッ


何故か、胸が…いたい。

2人は、すっごいお似合い。
だけど、楽しそうに話しているとこを見ると、モヤモヤしてくる。




恋愛経験がないあたしだけど、そこまで鈍感じゃない。と、おもう。


「まさかあたし、千真くんのこと…?」