電話を切る。
なんか、高校って中学と違うなぁ…
男の子とあんなにしゃべったの、初めてだもん。
同じ中学の男の子達を思い出す。
千真くんと比べると、すっごい子供のように感じた。
〜♪
ん?またLINEだ。
「千真くんから…?」
なんだろう…言い忘れ?
【道、ちゃんと覚えるまで毎日送る】
毎日…嬉しいしありがたいけど、大変じゃないのかな?
なんでそこまでしてくれるのかな…
まさかあたしのこと…
いやいやいや、いくらなんでも、それは自意識過剰すぎるわッ!
だって、今日知り合ったばっかりだし!
でも…
【千真くん、なんであたしにそんなに優しくしてくれるの?】
うわっ、送っちゃったよ…
返事、なんて来るかな?
【だって、友達だろ?高校で、一番最初の!ww】
…そ、そうだよね。普通に。
でも何か、『友達』の文字を見ると、胸が苦しい。
何なの?この気持ち…
自分が、自分じゃないみたいに
ドキドキしたり、苦しくなったり、ふわふわしたり。
その夜、あたしはなんだか少しモヤモヤしたまま
眠りについた。