お店とかにいる人は、

おじさんとかおばさんで。


そういう人は大丈夫だけど、

同年代の人は少し怖い。


祭の日のことがあったから。


「人探してるんだけど…。」


その人は少ししゃがんで、

目線を私に合わせてくれた。


「私、ここの町の人じゃないんで…」


怖くて、

少し小さな声で応えた。


「あ!!そんな怖がらんといてよ。
この赤いのってやっぱり怖いかな…?」


そう言って、

前髪をつまみながら

私に笑いかけてきた。


「私、人と話すこととかに慣れてなくて…。」


「そっか。
でも、俺なんかに緊張せんといてよ。」


そう言って、

また笑いかけてきた。