一応持っていたお札を

一枚差し出すと、

たくさんのお札と、

たくさんの硬貨になって

返ってきた。


「安かったのかな?」


そう思って、

見たことないものを

たくさん買って歩いていた。


そのうち

両手で持ちきれなくなって、

袋に入れて持ち歩いていたけど、

それもできなくなってきて、

近くの椅子に座って

どうしようか考えていた。


「本当にどうしよう?」


そう呟いて座っていると、

赤っぽい髪の人が

話しかけてきた。


とっさに私は立ち上がり

身構えてしまった。