そんな私にも楽しみがあった。


それは、

来月の初めに開かれるお祭りだった。


もちろん私は、

お祭りに自由に参加することなどできない。


いつも誰かが、

見張っている。



その祭りは

「オルア」の国中から人が集まり、

みんなで賑わうお祭りだった。


そのお祭りの後に開かれる

城のパーティーが私にとって

楽しみなことだった。



私は年に何回も

パーティーに参加はするが、

大臣やほかの国の国王たち以外の

同年代の子も参加するような

パーティーは年にこれだけだ。