「私のことを気軽に
『ユイ』って呼んでくれる友達、
欲しかったな……。」


私は思っていたことを

口にしてしまった。


またノイさんが

悲しい顔を

するんじゃないかって思って、

私は口を手でふさぎながら

すごく後悔した……。


ノイさんはやっぱり

私の思ったとおり

悲しい顔をしたけど、

真剣な顔をして

私に言ってきた。


「俺が…俺が…。
ユイが…今まで
『ユイ』って呼んでもらえなかった分まで
『ユイ』って言うから…!
ユイが今まで話せなかった分まで
俺が話聞くし、話すから…!
ユイが今まで遊んだりできなかった分を
俺が埋めていくから…!」


ノイさんのその言葉に

私がどれだけ救われたか

ノイさんは知ってるのかな?


すごく胸が熱くなった。


何なんだろう、

この気持ち……。