ノイさんは悲しい顔を

無理に隠すようにして、

私を座らせた。


そしてノイさんは

私の横に座り、

遠くを見ながら

話し始めた。


ノイさんとカルさんの

今までの思い出……。


今までの生活が

ずっと続いていたなら、

一生知ることも

なかったかもしれない話ばっかりだった。


友達って良いなぁ…。


ノイさんの話を聞いていて、

そう思わずにはいられなかった…。


私も友達とたくさん話したり、

たくさん遊んだりしたかった。


時には辛い思いすることも、

悔しい思いをするのも

友達がいれば、

良いものなのかもしれない。