私はその人の方に

近寄って行った。


「ノイさん……」


木の下にいたのは

ノイさんだった。


昨日の真剣な表情とは全然違う

安らかな寝顔をしていた。


私はその顔を見ていて、

すごく癒された。


私がこの優しい表情に

どれだけ癒されたか

ノイさんは知らないよね。


まだ会って、

全然時間もたってないけど、

ノイさんの表情は

他の何よりも

私の心を落ち着かせてくれた。


何でかわからないけど、

そう思えたんだ。


「ノイさん、ノイさん。」


私はノイさんの横に座って、

声をかけた。