そう思ったら

罪悪感とかがあって……。




何で…


ただ人と同じようなことが

したいだけなのに…。



何でみんなと同じような

自由が私にないの……。



私は宿の近くの

木の下で小さくうずくまって

泣いていた。


でも迷惑をかけてしまったけど、

まだ城には帰りたくない。


その気持ちは強かった。


私には見たい景色や、

聞いてみたい音や、

してみたいことが

たくさんある。


だって今までは

そんなの

本の中でしか

見ることができなかったから。