私は、 瞳にたまった涙を拭いて 扉のもとへ駆け寄った。 扉を開けても 見えた顔はいつもの 勉強の係りの者…… 私はうつむいて 机の方に歩いて行った。 そして、 いつもと同じ毎日が始まる。 この生活にも慣れたし、 この生活がずっと続いてもいいと思っていた。 私に幸せはない………。 幸せは 過去にだけ………。