だから私は

ノイさんの背中を

なでてあげた。


そうすれば少しは

悲しみが薄れてくれるかもしれない。


そう思ったからだった。


その時、

私の指の先が

ノイさんの

ポケットの中のものに触れた。


触れるとそれは

緑色の光を放ち、

私の体が軽くなるような気がした。


その石を見た時

私は驚いた。


その石は、

幼いころに見たことがある

石にそっくりだった。


普通の石と何も

変わらないように

見えるけれど、

触れると緑色の光を出す石。