準備を終え、
部屋で待っていると、
すぐに日はくれて、
夜のパーティーに
参加する時間がやってきた。
私は父に引き連れられて、
お城の庭に出て行った。
お城の庭には
準備していた人たちや、
早くから来ている人がいて、
毎年のことを思い出した。
私はすることもなく、
空を見上げていた。
外から見る夜空は、
部屋の中から見る夜空とは
違って見える。
だから外にいれる時に
たくさん見ておきたいと思った。
毎年のように、
来てくれた父の知り合いなどに
挨拶をして、
食事をした。
その時、
後ろから私の名前を
呼ぶ声がした。
「ユイ!」