だから何て言えばいいのかわからなくて、

立ちすくんでいた。


いつもは私の近くには

誰かいるから、

何かあった時は

必ず守ってもらえる。


だけど今は、

私を守ってくれる人は

誰もいない。


そんなことを思い浮かべたら

少しだけ怖い気もした。


すると、

金髪の人たちが

数人近づいてきて、

私の横や後ろにやってきた。


知らない人に

囲まれてしまったことで、

不安はすこしづつ膨らみ

大きくなっていった。


どうしよう?

とかいろいろ考えている時に、

明るい茶色の髪をした

同じくらいの年の男の人が

やってきて、


「カル何してるの?
急がないと時間ヤバイぞ?」


そう私の方に向かって

言いながら近づいてきた。