ひとまず私は立ち上がり、

服についた砂埃を払い落した。


「ふう~、
それにしてもここどこだろう?」


そう小さくつぶやきながら、

人がいる方に出てみた。


そこには今までに見たことのないような

たくさんの人が歩きまわっていて、

驚きを隠せなかった。


細い道をたくさんの人が

歩きまわり、

お祭の準備の話などをしていた。


「すっごい…
こんなに人いるんだ…。」


私はその歩き回る人たちを見て、

すごく楽しい気分になった。


そんなことをしている時に、

金色の髪をした人に

話しかけられた。


「こんな時間に、
こんなところで何してるの?」


話しかけてきた人は、

自分より少しだけ

年上っぽく見えたけど、

こんなにも自分に近い年代の人に

会うことは今までなかった。