もう見つからない……。
そう思うことしか
できなかった。
もしかしたら、
他の本棚に
移動しているのかもしれない。
この本棚だけでも、
こんなに本がある。
そう考えたら、
気が遠くなるような話で、
『諦めるしかない……。』
そう言う思いが
自然と強くなっていった。
その時、
本棚の一番下の段の
端の方にある
一冊の本に
目がとまった。
他の本とも、
何の差もなかったけれど、
なんとなく気になり、
その本を
本棚から抜き取ってみた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…