「ユイっ!!大丈夫か!!」


その声も

どんどん遠くなり、

意識が薄れていった。


「…応…急……処置…
終わ…りまし……た。」


それを言ってから、

私の意識は途切れた。


ノイさんの声も、

何もかも

聞こえなくなって、

私は暗い暗い場所に

一人になった。



どっちを向いても、

何も見えない。


私の体を包むのは全部、

『黒』だけで、

他に何もない。


何も見えないし、

何も聞こえない。




そんな世界に私は

投げ込まれた。