カルさんの傷は全身、

どこも深く、

全然ふさがっていかない。


さっきまでとは

比べ物にならない

激痛が頭の中を走る。


締め付けられるような

痛みはどんどん

強くなっていき、

意識が薄れてくる。


それでも、

『カルさんを助けるんだ!!』

その一心で、

意識を繋いだ。


頭の中を動く

文字のような

数字のようなものは

今までに

見たことのないほどの速さで

回転し

変化していく。


それが示す意味は

よく知っている……。