頭痛がじわじわと

広がっていく。


それに耐えながら、

魔法を使い続ける。


文字のようなものが

頭の中を動き回る…。


そんな私を見て、

あまり長くは

もたないことを察知して、

コウさんが

ノイさんのもとへ

駆け寄った。


鍵を渡しコウさんは

ノイさんに言った。


「行ってこい!!」


その言葉と同時に、

ノイさんは立ち上がり、

奥に進んでいった。


「はぁ…はぁ……。」



お願い!!


もう少し!!




もう少し!!