コウさんと特別塔に入り、

地下へと続く階段を

駆け下りていく。


その時私の目に

ノイさんが側近兵の前で

倒れている姿が映った。


間に合って…!!


私は頭の中で、

魔法の言葉を唱える。


それと同時に、

頭の中に痛みが走って、

視界がゆがんでくる。


「何!?」


側近兵が声を出した。


「ぎりぎり間に合った…。」


私は階段のところで

息を整えながら、

側近兵を見つめる。


一瞬も気を抜けない…。