「…え……?」


私は驚いて、

目を開いていた。


「どうした?」


コウさんが不思議そうに

尋ねてくる。


「白い髪の人…。
あの人の肩の紋章は、
国王直属の側近兵を
示しているんです。」


「側近兵?」


「はい。
国王を守るための
優秀な兵隊です。」


「それって…!!」


コウさんの声にも

力がこもる。


「急ぎましょう!!」


私はそう言って、

特別塔の方に

走っていった。