「だからそれまで
待ってて欲しい…。
いつか俺が…
戻ってくる日まで……。」


ロイさん……。


今、思えば……。


「うん…。
待ってる……!!」


ロイさんが

ポケットに手を入れ、

小さな箱を取り出した。


「これ、ユイに。」


「…何?」


私はそう言って、

箱を開けて、

中に入っていたものを

取り出した。


それは銀色の

きれいなネックレスだった。


「きれい…。」


「…本当はこんな形で
渡したくなかった……。」


「ロイ…。」