でも自分たちが

これからどうなってしまうのか。


それだけは

目に映っていた。


ただ目の前に広がる

絶対的な運命として……。


それに怯えて

震えていたんだ…。


カラン…。


ロイさんの手放した石が

地面に落ちて、

音をたてた…。


「ユイ。
俺、ここに誓うよ。」


ロイさんは

壁に刻んだものを指さして

私に言った。


「…え……?」


私には何も

わからなかった…。