崖の光景は

あの時のままだった。


いくつもついた

多くの足跡がある。


私たちを

追いかけてきた人たちのもの。


それは一列になって、

城に向かって延びていた。


私たちはそれをたどり、

城に向かって

歩いて行った。


町には入ると、

ノイさんは

悲しそうな顔をしていた。


自分の町に戻ってきても、

良い気持ちになれない

ノイさんを見て、

自分を情けなく思った。


すべての原因は

自分にあるのだから。