崖の光景は あの時のままだった。 いくつもついた 多くの足跡がある。 私たちを 追いかけてきた人たちのもの。 それは一列になって、 城に向かって延びていた。 私たちはそれをたどり、 城に向かって 歩いて行った。 町には入ると、 ノイさんは 悲しそうな顔をしていた。 自分の町に戻ってきても、 良い気持ちになれない ノイさんを見て、 自分を情けなく思った。 すべての原因は 自分にあるのだから。