私はこれでいいと思った。


だって、

私の願いは

いつだって叶わない……。




そのことも

自分の中で理解して、

そういう運命なのだから

仕方ないことだと、

自分の心に言い聞かせて、

自分を納得させてきた。



私は、

勉強の係りの者の話を聞く。



北の山には

綺麗な自然が広がっていて、

透き通った空からは

たくさんの星が

見えるらしい。


そんなことを教えられても

私がそこから

何かを見ることは

一生ない。