何時間くらい経過した頃だろうか。 異変が起きてしまったのは……。 これまで一定の間隔で「ピ、ピ」と鳴っていた機械音が少しずつ乱れ始めてきた。 「う、嘘っ……どうしようっ……」 私は咄嗟に❝ヤバい❞と感じて、パニックになりそうな気持を抑えて、慌ててナースコールを押した。 「お願い……お願い、死なないでよ。1人にしないで……お願いっ」 祈るような思いで、お母さんの手を握り締める。