「久しぶりだねっ!春依ちゃんっ!」



なんと彼は、琉璃香ちゃんの方は一切見ずに、私に話しかけてきた。



「あ、うん……」


「会えて嬉しいっ!また会いたいなって思ってたんだ~」



……どうしよう。
琉璃香ちゃんが、見てるのに。




「一緒にご飯食べようよ!あ、ついでにお友達も一緒に」


有無を言う暇もなく、宇佐見くんはグイグイ私の手を引っ張り、ベンチに座らされた。


私の隣には、宇佐見くんが座り、琉璃香ちゃんは渋々彼の隣の友達の横に座っていた。