中庭に行くと、幸運な事に……。




「あっ……嘘っ」



中庭に設置されたベンチに座ってる人物を見て、琉璃香ちゃんは一瞬で頬を赤く染めた。




「あれって、宇佐見くんだよね……?」


「うんっ!」



ベンチに座ってるのは、宇佐見くん。

と、もう1人。
彼の友達らしき人物。



「せっかくだから声かける?」


「で、でも……恥ずかしいっ」



私達がそんなやり取りをしてると、宇佐見くんがこっちを見た。

そしてパァッと明るく笑って、こっちに走って来た。