影が離れた後は、前のような状態に戻った。



前の状態というのは告白する前の、穏やかな二人



変に意識しないで、穏やかな気持ちのまま隣に居られたことが

何より、変えがたい気持ちよさだった。




二人の間には、心地よい風が吹いている




祝福されたような感覚するあり、錯覚をしてしまうくらいだった。




夜も遅かったので、ゆっくりと駅の方に向うことにした。



学校も近かったので、夢斗は気遣ってくれて、帰りにはそっと

方に腕を回して、顔を隠すような格好で、私は寄りかかりながら

歩んだ。




恥ずかしかった。