その日は運がいい事に、満月だった。




運がいいかどうか、満月の日はあの高校の屋上からみた

満月を思い出す。




それは実際には、いい思い出ではない。




しかし、その記憶は決して忘れることは出来ないが、

満月を見ると、この日の事を思い出すとなると、かなり

気が楽になった。



ひと時の嬉しい日に塗り替えられるのはいことだなぁ~と

思った。



二人はゆっくりと、離れた。



見つめあい、夢斗が言ってくれた




「楽しく、二人でがんばろうなっ。」




その気持ちが一番嬉しかった。

辛い時でも悲しいときでも、一生懸命になれる


そんな希望が沸いてきた。




「うん、嬉しい。」




少し浸ってしまった。



なんか、自分らしくない、こんな好きになった人でき、

自分の気持ちの変化が、はっきりとわかる事が不思議でたまらない。




これが見えない力なのかもしれないなぁ~っと思った。




一番に好きになれる人。こういう風に思う事が違った。

大きく違う所だと感じた。




辛い気持ち、悲しい気持ちはどこかに隠している。

というか忘れている。




自分の気持ちには部屋が一杯ある感じだが、

それが一個一個繋がっている感じが今はしている。