「夢とかあるの。俺は、一流のコックか、ビジネスマンになりたいんだ。

  だから、大学も行きたいし。」




 「ん~夢かぁ~なんか漠然としているけど、好きな人と出会って、幸せな家庭に

  あこがれているんだぁ~。」







 「へぇ~女の子だねっ!案外、意外かも…。どんな人がタイプなの?」







 「そうだなぁ~すきになった人がタイプかな?」




 「なんだ、それ!?んじゃあ、分からないよぉ~…」





 正直に、夢斗の事を話したかったがそうできなかった。




 恥ずかしいのもあるし、そんないきなりはさすがにいえなかった。





 「夢斗はタイプの女性はいるの?」







 「おれはねぇ~、料理が上手くて、時にはちゃんと怒ってくれてしっかり者で

  抜けている人かな?あは」





 やっぱり分からない。多分自分の事は言ってないし、その通りなのかなぁ~…

 


 困惑をしているのは、本当だった。

 


 好みにはなれないけど、それに近づこうと思った。




 パフェを食べる手は止まらなかったが、何時も胸はどきどきしていた。







 緊張ではなかったが、鼓動が聞こえるんじゃないか心配だった。