ミーティングは帰り支度をしたいた時、校長先生がひぃと覗いて、

 笑顔で見ていたので、挨拶をした。




 「校長先生。どうされたんですか?」

 


 「んん~ちょっと君のことが心配でな…ショッキングな出来事だから、大丈夫かなと

  思って。私でももしその場に居合わせらたら、腰を抜かすんじゃないかと思ってな。」







 「いえいえ、お気遣いありがとうございます。私は完全ではないですけど、少しは落ち着きました。

  そのお心遣いで十分です。わざわざありがとうございます。」




 と深々と礼を言った。




 やはりなんかあった。その時の校長先生の表情の曇り加減といったら、何か鋭いものを感じた。




 それが何かというのは、後々分かるのだが、その時の直下は正しかった。

自分は、自分が劣っていると自覚をしているだけあって、観察力などものすごい鋭いものが

 あった。それは多分洞察力と言っても良いくらいじゃないかと思う。




 それで、大体の予想は当たる。怖いくらいに…




 大した才能ではないけれど、それが唯一自慢できるものかもしれない。




 まだ、その時はうっすらとしか影が浮ばなかったが…




 校長と話しをしたあと、皆で視聴覚室を出た。




 鍵は私が返しに、職員室に向かうと、黒い服を来た方々3名くらいが職員室に入っていたのが

 見えた。








 遺族だ。