そんな後輩とのやり取りの仲で、言葉数を多くするように心がけた。



 今までの自分は正直そこまで、言葉数少なく、体で行動で引っ張るタイプ

 だったのかもしれないと、反省した。



 それだけではだめだ。



 やはり言葉、声がけを多くしないと誰もついてこない。

 


 とにかく、だれでもはついてこない。



 どんな厳しい中にも、思いやりを持って接しないと。



 相手はたとえ嫌いなタイプだったとしても、

 好きになるところがあればそれだけで、いいと思うようにした。

 


 何か一つ、いいところ、もしくは何か一つ好きなところを。




 探してはだめだ、探すと嫌なところが強くなる。



 感じる事からはじめた。

 


 そして、「ありがとう。」…



 気持ちのこもった、ありがとう。



 これをいかにいえるか、馬鹿みたいだが鏡の前で何度も何度も繰り返し練習した。



 何度も。



 それがなければ、自分はだめだと言い切った。

 
 何度も。




 ありがとうほど、心から言うのは非常に難しい事もこのとき知った。



 無理に言うほど何かぎこちない。




 でも、言わないと相手に悪い気がした。



 これは二度三度繰り返し、葛藤を繰り返した。



 このことは決していいことではないが、自分をもしかしたら、強くしたのかもしれない。

 


 でも、そんなには強くなってはいない。



 強いと思える自分が居るだけで、そんなには大して強くはないと思った。




 練習は昨日よりもハードな1日だったが、それでも、達成感が生まれた。

 特に声がけ、