「とりあえず行こーや、寒い!」

秋といえども夜は冷えた。

「どこいく?」

「屋上行こうや。」

…寒いくせに屋上かよ。
心のなかで突っ込んだ。

フワッ

彼の手が私の手を握った。

部活帰りだからか、とても温かくてなんだか幸せだった。