他愛ない話をたくさんしているうちに、お互いの家族についても話していた。 彼の名前は臣(シン)。同じ高2。 ただ臣は私立、私は公立。 おんなじ母子家庭。意気投合したことは言うまでもない。 「だからさ、こんなひねくれてるねん。」 「気持ち分かる。」 覚えている会話はこれくらい。