「ちょ、近い。」

距離の近さにたまらず私はそう言った。
世間一般でいう、イケメンくんに抱き締められた状態で数分が実は経っていた。そんなの耐えられるはずがない。

「ええやん、あかんの?」

さらっとすごいことを彼は言う。

「いやあかんことはないけどさ。」