「で、ここが購買ね。今は混んでるからよく中は見えないけど…」
蟻の様に集まってご飯を求めてる生徒を見ながら美奈は言うと
「じゃ次はあっちの校舎ね!部活道の掲示板とかあるからゆっくり見るといいよ!」
と腕を引っ張ってきた
少し痛かったが苦笑いをしながら返していた
美奈が向かった先にはたくさんのポスター、そこには日本語で解説そして様々な人の絵が何の部活化を表してあった
よく考えれば様々な国を回っていた私は長続きするスポーツもなければ趣味もなく、その地域によって様々なものに触れてきただけ
部活などやったことなかった
「何か興味あるやつある?私は帰宅部なんだけどねー」
と美奈は笑いながら何故か照れくさそうに頬を掻いて此方を見た
私は見渡してみるもののこれといって合いそうな部活を見つけることは出来なかった
…と言うかそれも難しい話
これまで日本で部活などどんな事をしてるのかなんて来たばかりでここの文化すらほぼ知らない
一度来たことあっても小さかったので記憶にない
…強いて言えば、あの人の記憶だけかもしれない