そんなことをしてたら、説明が終わった。

やっば…何も聞いてなかったとういうね?
ま、いっか★
どうせ適当に決めるやろ♪


「説明終わったし、いーちゃん一緒に帰らん?」

「あ、ごめん。今日用事あんねん! また今度誘って?」

「まさか――陸斗とデート?」

「んな訳ないっしょ」

「わーった★ ばいばいっ」

「ばいばーい★」



手を振りながら、百合に笑顔を見せる苺。
残された苺は、溜め息をついた。
笑顔から、影の顔に変わる。



「あたしが陸斗のこと、好きな訳ないやん。ゆーちゃん騙されやすいなぁ」


クスクス笑っていう苺。


「苺」

「あ、綾女」


廊下に隠れていた綾女が、顔を出した。