「あ、そう、お父さん元気?」

毎日仕事で、忙しいお父さんは元気だろうか

体を壊していないだろうか

「元気だよー、相変わらず料理は下手だけど!」

あははっと病室に笑い声が響く

「綾音の料理が食べたいーって呟いてたよー」

お父さんは、どうも料理だけは出来なくて

その血を受け継いだ秋乃も料理が下手だ

お母さんは料理上手だった

そして、私はお母さんに似て少しは出来る

「じゃー、退院したら作るから、何が食べたいか考えておいてね!」