キーンコーンカーンと、いつの間にか1時間目が終わるチャイムが鳴っていた。


「あの!!どうして私はこんな格好にさせられてるのか!それだけが疑問です!!!」


膝上のスカート、慣れないコンタクト、うっすらな化粧、髪はいつもよりもボブらしくアイロンをあてている。



「ノンノンノン、ほら、よく言うじゃないか。高校デビューした子がめちゃくちゃ可愛くなるって…」


「そそそ!そしたら、さらたん。ほんっとに可愛いなったんだもん!カレンもびっくらこいた!」



カレンさんは大きな目をギョッと更に大きくした。



「高校デビューなんて…わたしは別にあのままで良かったんです…!」



ノンノンノンと、部長はお得意に鼻を鳴らす。



「黒山らいが感情を、見せたんだ。大成功じゃないか!」




本当に頭がどうかしているらしい。きゃああああああと言う女子の心境が知りたい。